精神病はその名の通り、何らかの原因で精神に異常をきたしてしまっている病気ですが、ひとくくりに精神病といってもその度合いや症状は大きく異なってきます。先天性のものなのか、病気によるものなのか、精神病には実はたくさんの種類があり、症状によって分類されています。その中で一般的に精神病と呼ばれ代表的なものをいくつかピックアップしたいと思います。

・統合性失調症

一昔前までは精神分裂症と呼ばれていました。ドパミンが深くかかわっており、過剰に分泌されることで作用が通常よりも強くなり、支離滅裂な言葉をを発したり妄想や幻覚を多く見ることがあります。
大きく分けると陽性と陰性に分類されております。
統合性失調症は実は日本国内では100人に1人がかかる大変患者数が多い病気ですが、新薬の開発などにより約半数の患者が完全でなおかつ長期的な回復が見込めていると国により期待されています。

・うつ病

精神病と聞くとうつ病をイメージする人も多いのではないでしょうか?一番患者数が多いと呼ばれているのがうつ病ですが、主な原因はストレスによるものだと考えられています。精神的ストレスはもちろんですが、身体的ストレスや環境的ストレスなども影響しそれが重なることで引き金を引きやすくなってしまうのです。うつ病の症状は軽いものから日常生活もままならない重度のものまであります。不眠を訴える人が多く精神安定剤を飲むことで寝る前の不安を無くし不眠も同時に解決できる人が多いです。

・自律神経失調症

特に思い当たる節もないのに体に症状が出てきてしまいます。常に疲労を感じたり、だるい、眩暈、動悸、不眠症、そして精神的にはイライラ、気持ちが上がらない、憂鬱、喜怒哀楽が激しくなるなどです。
自律神経は、体の欠陥や内臓の働きを調整してくれる中枢で、自律神経失調症は交感神経や副交感神経の働きのバランスが乱れてしまっている状態です。

・外傷後ストレス障害(PTSD)

過去に受けた大きな心理的ダメージが原因でトラウマになってしまい、些細なことでもその記憶がよみがえることで当時と同じ恐怖や心理的ダメージを感じてしまう病気です。
PTSDは同じ状況下においてもなる人とならない人がおりますが、決して心の弱い人だけがなるわけではありません。

・パニック障害

パニック障害は不安障害の一つと考えられている病名で主に突然パニック発作が出たり、予期不安、広場恐怖と言った3つの症状が出ることを指しています。
パニック発作は急性の不安発作で、突然心臓がバクバクし激しい動悸をもたらせます。その他に胸や呼吸が苦しくなり眩暈なども起こります。そして感情的には激しい不安を感じてしまうのです。多くの場合動悸が激しいと心配になり病院で検査をしても心電図などでは異常が見られずそのまま放置してまた数日後に動悸が激しくなりそれを繰り返してしまいます。パニック発作は主に何か原因があるわけではなく予期しない発作が起こるため、また症状が出たらどうしようとさらに不安になってしまうのです。

広場恐怖とはもしパニック発作が出てしまったらどうしようと恐怖を感じるようになり、人が多い場所や、公共の乗り物、職場、学校などある程度自由を望めない場所に行くことを避けてしまうようになる症状です。パニック障害の患者の多くはこの広場恐怖の症状を併発しています。

パニック障害の治療法ですが、抗不安薬や抗うつ剤などを使用し治療を勧めます。パニック発作が起きそうだなと予測される場所へ行くようば場合や出来事がある前に頓服として抗不安薬のデパスなどを使用します。

・睡眠障害

睡眠障害とは不眠症などとも呼び眠れない日々が続き日常生活に支障が出てしまっている症状のことを指します。睡眠障害の原因は精神的なものから、生活の習慣、薬の影響など様々で症状によって睡眠薬が異なります。

精神病治療薬と言えば、抗精神病薬というイメージが強いですけど、実は精神病治療薬は抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、気分安定剤、睡眠薬などのいろいろな種類があります。それらの精神病治療薬を使用しているとき、いろいろな注意事項がありますから、もし重視しなければ、効果が出てこない、また大きい副作用が現れてくることがあります。

精神病治療薬の必要以外の使用はNG!
患者が診察している間に、しっかりと検査が行われ、経過も定期的に評価している中で、抗精神病薬の必要があると判断されるのであれば、投薬することに問題はありません。また精神病と診断された場合、患者の症状によって適度の精神病治療薬を利用することは必要だと認められています。しかし、患者が診察している間に、患者の要求、また自分の経験によって患者に精神病治療薬を投与することはよくありません。もし、精神病治療薬の必要がない人に投薬したら、副作用が現れたり、またほかの病気を誘発したりするリスクが高いと言われています。それで、精神病治療薬の必要以外の使用はNGです!

精神病治療薬の過量使用は禁止です
精神病治療薬を服用している間、決められた量を正しく服用することが重要です。自己判断で不適切に使用すると、特に精神病治療薬の過量使用の場合、効果が出ないだけではなく、命に関わる危険性もあります。その中に一番注意すべきなのは精神病の急性期と安定期が分かれて精神病治療薬の用量を選ぶことです。一般的に急性期に幻覚や妄想などの激しい陽性症状をできるだけ早く軽減させることによって必要の量を投与します。返って、安定期に精神病治療薬の使用量が維持量で十分です。

老年期精神病の治療方法について、薬物療法の他には、家族からの関心と環境調整も老年期精神病の治療に不可欠なことだと言われています。

薬物療法
老年期精神病の治療方法に対して、抗精神病薬による薬物療法を行うことが多いです。しかし、高齢者の代謝機能が弱いですから、抗精神病薬の利用は高齢者に大きい副作用を与えることができます。それで、お薬の使用は高齢者では慎重さが求められます。副作用の少ない非定型抗精神病薬を利用したり、またできるだけ少量から始めたりすることは高齢者にとって一番適切な薬物療法です。

家族からの関心
老年期精神病を引き起こす一つの重要な原因は孤独感です。高齢者にとって家族が周りにいなくて生活が困難になってしまいます。更に配偶者がなくなったら、孤独感が強くて老年期精神病が起こりやすいです。それで、家族からの関心と伴うことは高齢者に孤立していると思わせないようにすることができます。つまり、高齢者本人は家族、知人、医療者との間にしっかりとした信頼関係を築くことが重要です。そういうことは老年期精神病の予防と治療に重要な作用を発揮しています。

環境調整
社会的孤立状況や経済状況の悪化で起こる老年期精神病の場合、家族との関係、また社会環境を見直すことが必要です。家族との同居や老人ホームへの入所、ヘルパー導入などといった環境調整を通して、ストレスや不安心理になる生活環境を整え、気持ちもリラックスすることができます。それで、環境調整法は老年期精神病にいい治療効果があります。